早くも如月

yonono_tami2009-02-02

当たり前のことですが一月が行って、二月は逃げる、三月は去る……なんてよく聞かされました。

そう言えば12月、1月と図書館は大学生らしき若人が目につきます。中・高校生と違うのは館内利用でなく貸出利用のようです。後期試験の時期ですから普通の光景なのかもしれません。こんなこともないと公共図書館の専門書は利用される機会も少ないのでしょう。

先日レファレンスカウンターで、学生とおぼしき青年が所蔵有無の確認をしていたのですが、残念ながら無いようでした。
それにして昨今の大学生は、教養課程の教科書程度のものを公共図書館で探していることに驚きました。
自分のことで言えば、大学の図書館になければ、即、神保町でしたから。さすがに公立図書館に語学の教科書のたぐいはないでしょうが、リクエストがあれば購入所蔵となりそうな、カウンターの雰囲気でした。

話は変わって、公立図書館で一番利用の多い本は最新の文芸書でしょうね。どこの図書館のホームページを見ても一目瞭然です。次はランキングには出てこない雑誌類(女性はファッション誌、男性は週刊誌、偏見かも!)。
教養主義が攻撃されて久しく、公共図書館は「知と教養」の宝庫ではなく、流行という泡沫の倉庫と化してしまった、なんていうのは言い過ぎでしょうか……。

住民・利用者の声、これこそが公立図書館を維持発展させる源、といった信念でしょうから。
しかし、住民・利用者の声=要求がすべてなんでしょうかね、それぞれの公立図書館なりの構成理念なり、目標なんて言うものがあってほしいと思うのは、偏向でしょうか。